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秋田国際教養大学の訪問記

2006年10月6日

NPO留学協会 理事長 北 武雄

 2006年8月中旬、極東同時代セミナーで、中嶋嶺夫学長のご講話を拝聴する機会に恵まれた。その内容は、「授業はすべて英語で行う」、「図書館は24時間開館」という秋田国際教養大学のご紹介で、真に興味深い国際性豊かな未来志向のものであった。そこで、去る10月5日に小谷瑞穂子先生とご一緒に同大学を訪問させていただいた。2007年版大学ランキングによれば、高校からの評価では、同校は、国際社会に貢献できる人材育成を目指して、第1位に位置 する。
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 まず最初に、中嶋学長から、「当大学は、運営は県から独立した公立大学法人第1号のために、2004年4月の設立以降現在まで、教育公務員特例法や教授会からも解放され、県議会からも引き継がれた借金を半減して頂いた。おかげさまで、学生の寮費もアパートの借料も半減され、全学生から大変に喜ばれている。それは寺田県政と県自民党との融合が完結した賜物であり、学生寮の増築も近く実現される。また、2007年度の予算は、県からの交付金約9億円、国からの補助金約2億円、授業料等収入約3億円で、人件費は他の大学よりも極めて低く60%以内に抑えられている。さらに、2008年4月から創設予定の専門職大学院は、グローバル・コミユニケーション学部で、日本語教育の国際専門資格の創設、英語教育専門家の養成、世界のニュースに応じた適切なコミユニケーションの醸成を内容とする。」との苦労話を学長室(写真1)で頂いた。
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 次に、学長秘書の戸井田香菜子さんのご案内で、当大学ご自慢の「英語集中プログラム」のリーダーであるハワイ大学からみえたレナー先生の授業(写真2)、ブリティシュ・コロンビア大学からみえたマレー先生が指導しておられる「言語自習センター」の見学(写真3)、ポーランドからみえている学務部長のシュローダー博士の「統計学」の授業、ブルガリアからみえたマルコバ助教授の「日本と東アジアの建築人類学」の授業やキャリア開発室の三栗谷氏の「インターンシップや就職準備」についての苦労話等に接することができた。
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 最後に教務課留学支援班長の中津氏から、現在結ばれている42の海外提携大学についてのお話や、2006年度に提携大学からきている約90名の外国人留学生、海外の提携大学への約100名の日本人留学生等に関する資料等をいただいた。更に同氏のお話では「教員約80名に対し学生は約500人、男女の割合は4対6で、途中で学業からドロップする学生は当初の予想15%に反して皆無である。」とのことである。
 以上の通り、徹底した英語環境の下に世界一の国際人を輩出させようとの理念で、学長をはじめ外国人教授陣や事務局の皆様方の昼夜を問わない日本人学生と外国人留学生に対する熱心な支援活動には、深く感激した。これらの教育理念と実践の方法は、現在4年目を迎えるNPO留学協会のそれとまったく同様であり、今後の同協会の重要な参考とさして頂くとともに、秋田国際教養大学の今後の益々の御発展を祈念して、訪問を終えた。
by rgkk | 2006-10-10 21:18 | リレーエッセイ
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